昼休みに外で遊べない子供たち

まだ6月だというのに猛暑日。
異常気象なのか、もうこれが通常なのか。

「学校の体育の授業で熱中症で○名救急搬送」なんていうニュースを見ると、残念ながら「またか」という感情になる。

ちなみに、親御さんは意外と知らないかもしれないが、ここ数年で定着しつつある“学校あるある”。
それが、昼休みに流れる放送
「今日は、熱中症の危険があるため昼休みに外で遊べません。校舎内で落ち着いて過ごしましょう。」

学校によって言い方、伝え方は様々であるが、これが定着しつつある。

我が家の小1の息子は、「今日も外で遊べなかった〜」と残念そうな怪訝な顔で私に訴えるが
小4の息子は、もうそんなの当たり前、というような半ば諦めた顔。

改めて言うがまだ6月だ。
きっと9月まではこんな調子だろう。

およそ4ヶ月間。1年間の3分の1を外で思いっきり遊べない子供たち。

子供たちの成長に何かしら(悪)影響があることは容易に想像できる。
「運動遊び」の減少理由や様々な悪影響はまた述べることにする。

私たちのところへ届く声としても、
「夏休みに学童へ行ったんだけど1ヶ月間ほとんど外で遊べず、室内でずっと過ごしてた」というものがすごく多い。

ただ、外遊びを禁止する判断に対しては、賛成せざるを得ない。
命の方が重要であるし、近年の暑さは、本当に命に直結するものだと私も感じる。
なおさら、学校や学童で、酷暑の中外遊びをさせて熱中症の児童を出した際には、きっと
「管理体制はどうなっているんだ」と厳しい追及を受けるだろう。

私は、子供たちの心と体が大きく成長するすごく大事なこの時期に、体を動かす時間や遊びを制限することはどうにかしなければならない大問題だと感じている。
ただ、この気候を変えたり、命をかけて無理矢理外遊びしたりすることは不可能だからこそ、
室内でも、体を動かす環境を整えてあげることが重要だと感じて、アフタースクールのプログラムを組んでいる。

「今日も外遊びできなかった〜」と言って帰ってきた子が、そのままアリーナへ駆け出していき
汗をいっぱいかいて遊んでいる。
全力でおにごっこして、笑顔いっぱいに走り回り、「あぁ〜つかまった〜!」と言って大の字で寝転んでいる。
こちらでは、ドッジボール。ボールが顔に当たって痛がっている。
こっちでは、転んでいる。
そんな、転んだり、ボールが顔に当たったり、友達とぶつかったりすることも、大事な経験だ。

残念だが、現代はそれすらも経験できず過ごしている子供も多くいるのが現状だ。

子供たちの未来のために、子供たちが子供たちらしく、思いっきり体を動かして、たくさん汗をかき、たくさん笑って遊ぶ機会を提供し続けたい。

そして、子供たちの健やかな心と体の成長を少しでも手助けできたらいいなと感じている。

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