山下美夢有プロ(女子ゴルフ)の2年連続女王の育ちから学ぶ2つのこと

女子プロゴルフツアーで山下美夢有プロが最年少で2年連続女王となりました。
史上初の2年連続賞金2億円突破&平均ストローク60台だそうです。

ゴルフの詳しいことは置いておいて、私はそれに関わる多くの記事の中で、一つの記事に目が止まりました。
それは、お母様が彼女の素顔を語った記事でした。

ここを読むと、大きな2つの事柄を学ぶことができます。

母が語る強さ「V帰り道に反省会」「幼少時フィギア、バレエで…」

上の見出しは、ある報道媒体で実際に書かれていた見出しの一部です。
まさにこれが彼女の両親が“無意識”で行っていたが、彼女をここまで一流にした土台であると私は思いました。

反省から身につけられる能力

「反省」とは多くの人が知っている言葉です。
でも意外と難しいことでもあります。

母曰く、彼女とお父様は優勝した帰りの車でも「あのホールが…」と反省会をしていたそうです。

この時間は彼女のメタ認知能力を大きく高めた時間であると私は感じました。
メタ認知とは、自分を客観的に捉える能力のことです。
運動(スポーツ)では特に本人は“感覚”でやっている部分も多く、自分を客観的に捉えられません。
自分がどのように動いた結果どうなったのかを客観的に捉えない限り、修正はできません。
この繰り返しが上達を促していきます。

これは意外と難しいことで、「反省しなさい!」といっても、メタ認知能力が低い子(大人も)は、実は反省することができないのです。
だから、小さなうちからメタ認知能力を鍛える必要があるのです。

これはスポーツに限ったことではありません。
仕事をするにおいても、常に自分の仕事ぶりを客観的に捉え、「間違っていないか」「自分本位ではないか」「勘違いはないか」「取り残されている社員はいないか」など考える能力がついている人ほど仕事の遂行能力は高いといえます。

メタ認知能力が高い人ほど、物事を多角的に捉え柔軟な考え方ができるため、自分や周囲の問題点に気づきやすく、改善に向けた課題立てや行動をコントロールしやすいとも言われています。

子供の頃から、自分の行動を振り返り「どうだったか」「どうしたらもっとよくなるのか」を考える癖をつけていきたいものです。

メタ認知能力を身に付けるために大人(先生・指導者・親)ができること

子どものメタ認知を育むには、まず子ども自身が自分の状況を知ることが重要です。
はじめは、子どもが自発的に自分の状況を把握することは難しいですから、一緒になって現状を考えてあげることが大事です。

ただ単に、結果を突きつけるのではいけません。
できるだけオープンクエスチョン(YES,NOで答えられない質問)で聞いてあげるとよい。
(※⇆クローズドクエスチョン(YES,NOで答えられる質問))
オープンクエスチョンで過去を振り返ることからスタートです。

「友達のどんなところが嫌だった?」
「どうしてケンカになったと思う?」
「今日の試合はどんなところが上手くいった?」

次にやることは、未来を想像して考えることです。

「どうすれば仲直りできると思う?」
「次会ったときはどう接すればいい?」
「次もその良いプレーをするためにはどうしたらいいかな?」

この二つを繰り返していくと、成長につれて、この2つを自分でできるようになっていきます。
もっと成長すると、その過程が習慣となり、ほぼ無意識でできるようになるかもしれません。

注意点

❶子供の話を最後まで聞く

子どもは、保護者や大人の問いかけに対して、伝えたい内容を整理し言葉にするのが難しいケースも多くあります。
しかし、この自分で情報を整理し、考える過程においてもメタ認知は育まれていきます。

子どもが自分の考えをうまく言葉にできなかったとしても、まずは最後まで話を聴くようにしましょう。
大人は、つい今までの経験や子どもの反応から答えを察してしまいがちですが、途中で口を挟みすぎないよう注意が必要です。

❷子供の考えを受け入れる

「あのとき、○○と思ったからこうした」など、自分で感じ取り、理由があって行動したことについては、子どもの考えを受け入れてあげましょう。

注意すべき点があったとしても、否定する前に子どもの考えを受け入れる姿勢を見せてから、大人の意見を伝えなければないけません。
大人が理解を示すことで、子どもは自分が感じたことや考えたこと、行動に自信を持てるため、反省すべき点も素直に受け入れられ、次からの行動に活かすことができます。

感情は受け入れて、行動については、「こういう方法がある」と提示してあげることが適切です

大谷翔平も水谷隼も本田圭佑もやっていた

大谷翔平がやっていた目標達成シートはすごく有名な話ですね。
先日、卓球金メダリストの水谷隼さんも小さな頃に卓球ノートを書いていたという話を聞きました。
サッカーの本田圭佑選手も小学校の頃からサッカーノートを書いていたそうです。

この本田圭佑さんのサッカーノートについて、あるスポーツ心理学者は、「これによりセルフモニタリングの力が大きく高まる」と述べています。

セルフモニタリングとは、読んで字のごとくセルフ(自分)で自分の行動、思考、感情などをモニタリング(観察)することです。

これにより「気付き」が促され、改善や向上へつながっていき、「やる気の維持」にもつながるのです。

ノートのように「書く」ことで養うことも可能だということです。

再現性を高める

余談ですが、山下プロと父の“反省会”で養われていたものがもう一つあります。
それは「再現性を高める」ことです。

運動では、「できた!」「上手くいった!」けど、なぜ「できた」「上手くいった」のか分からないことが多々あります。それは、感覚の世界で行われている部分が多いからです。

「できないこと」を「できる」ようにするだけでなく、「できた」ことを「またできる」ようにすることも重要であり、メタ認知能力が高まると、再現性も高めることができます。

幼少期の多様な経験は

「幼少期にいろいろなスポーツをやっていた」というのは有名スポーツ選手ではすでに当たり前のことになりつつあります。
今回の記事で「山下プロもか!」と思いました。

小さな頃からゴルフをやることは大切なことかもしれませんが、それ“だけ”やることは得策ではありません。
多様な運動を行うことでバランスのよい体づくりができますし、それが全ての土台となります。

家づくりと同様で、軟弱地盤の地に「高層マンションを建てたい!」と思っても建てられません。
幼少期に地盤改良を丁寧にして素晴らしい地盤を作れば、大きな家でも城でもタワマンでも、もちろん小さな家でも、大人になって作りたい家をつくることができます。

SOBU ACADEMYでは

このようなチカラを幼少期に身につけた人と、そうではない人では、今後の長い人生が変わってくることは言うまでもありません。

「勉強ができる」が大きな比重を占める時代はもう終わりました。
だからこそ、学校以外で身につけなければいけない部分の比重が大きい時代になりました。

SOBU ACADEMYでは、アフタースクールにおいてこのような土台を少しずつ身につけていきます。

家でだらだら、ゲームばかり、宿題やっていればOKなんていう生活をしていると、これからどのような未来が待っているか不安ですね。

後悔しないためにも、今が重要です!

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