やたら教えすぎない
【レアル・マドリード】
ご存じの方も多いかと思いますが、スペインのサッカークラブであり、世界一を獲得しているビッグクラブです。
そのレアル・マドリードのアカデミーが日本にもあります。
そのレアル・マドリードアカデミー(レアル・マドリード・ファンデーション・フットボールスクール)には8つの指導理念があります。その8つ全てがとても素晴らしく、教育的に質の高いものだなと感じるのですが、特に「やたら教えすぎない」というものが今の時代には極めて重要であると感じます。
「やたら教えすぎない」について以下のように書かれています。
自分で考え、自分で判断し、自分で行動する選手に育ってもらいたい。大人が教えすぎることで、子供は自分で考える力が落ち、指示を待たなければ動け なくなってしまう。子供たちの試合を見に行くと、お父さんやコーチが選手に「シュート ! 」「ここはドリブルで抜け !」「逆サイド ! 」など、とにかく指 示が多い。これでは自分で考えられる子には育たない。大人の「教えたい」という気持ちは悪いことではない。でも教え過ぎるとそれは指示待ちの子供を 作ってしまう可能性がある。自分で考えられなくなると、コピー&ペーストに頼るようになる。資料ひとつ自分で作れなくなり、雛形やサンプルを探すよ うになる。答えは与えられるものでなく自分で見つけ出すということを感じてもらうため、当校では極力答えは与えない。怒鳴るコーチに強烈に教えら れたチームは、大人のコピーが進むので、ある年代までは良い成績を残す。しかし、「教えられた子はもろい。学んだ子は強い」その後は自ら学んだ子の方 が成長が加速する。当校は教えるのではなく学べる「環境」を作る。環境とは、適切な練習メニューとポジティブな声がけ。コーチは、自分のコピーを作る のではなく、子どもが自分で学べる最高の環境を作ることに専念する。
本スクールにおいてもこの考え方と極めて共通する部分が多い。
目指すべきものはどこなのか。
それは、スーパーキッズをつくることではありません。
5年後に子供がやりたいと感じた専門競技(球技)に向かい、そこでより成長をするための土台をつくる。
10年後、20年後を見据え、社会に出た時に生き抜いていける人間を育成する。
今の子供たちは、私たち大人が想像できない予測困難な時代を生き抜いていきます。
マニュアルが通用しない時代でしょう。
指示されたことだけ行うのであれば、それは機械に代わられてしまうでしょう。
だからこそ、子供たちが自分で考え、課題を克服する能力やそのための土台が必要です。
もちろん、その“土台”の中には“知識”も含まれています。
だからこそ、学校での学習も必須です。ただ、その知識だけではいけません。
そして、学校で習う知識だけではなく、幅広い知見も必要です。
SOBU ACADEMYではアフタースクールでの活動やスポーツを通じて
このような力を、少しずつ地道に積み上げています。
ただ、保護者の皆さんもそうですが、教えたほうが楽なのです。
簡単で、時間もかからない、子供が失敗もしない。
だからある意味大人が試されているのです。
根気強く、子どものチャレンジや失敗を見守れるか。
そこで答えを提示せず、適切なヒントを与えられるか。
子供がよりよいチャレンジができる環境設定ができているか。
転ばぬ先の杖を与えてしまうと
その杖に頼ってしまい、あらゆる危険さえも気づかない人間になってしまうのです。
そしてその杖がなくなった時に、転んでしまう子になってしまうのです。
失敗が許される子供時代にたいくさんチャレンジし、たくさん失敗し、そこで多く学んだ子は、強くたくましくなります。
『教えられた子はもろい、学んだ子は強い』
私たちは“強い子”を育成していきます。