“習慣”が一番大切で、一番恐ろしくて、一番楽で、一番難しい

みなさんに「習慣」はありますか?

例えば、「歯磨き」「お風呂」「朝ごはん」「昼寝」「散歩」「仕事に行く前に仕事着に着替える」…

そもそも「習慣」とはなんでしょうか。
長い間繰り返し行ううちに、そうするのがきまりのようになったこと
何も考えずに、無意識に行っている行動

だそうです。

ポイントは、「無意識に」行っている行動なのです。
ですから、その行動(習慣)に、好きとか嫌いとか、やらなきゃとか、どうしようかなとかいう気持ちはほとんどありません。

この「習慣」が私はとっても大切で、でもとっても恐ろしいものだと思っています。
そしてこの「習慣」を上手に利用すれば、子育てや教育がとっても楽になって、大きな成長につながるすばらしいツールになります。
でもそれがとっても難しいのです。根気がいるのです。

習慣を使わない手はない!

先ほども言ったように「習慣」に好きとか嫌いとはいう意志はほとんどありません。
だからこそ、親が子供に「やりなさい!」とか「なんでやらないの!」とか言うこともないのです。

だからこそ、歯磨きやお風呂のように、子育てて親御さんが重要に思うことを「習慣」にしてしまえばいいということです。

「勉強」が大切と思う方は、勉強することを習慣化してしまえばいいのです。
「挨拶」が大切と思う方は、習慣にしてしまえばいいのです。
「サッカー」をうまくさせたいと思う方は、サッカーの練習を毎日の習慣にしてしまえばいいのです。

そうすれば、それを「やりたくない」とか「やらなきゃ」とか思う次元ではなくなります。

それが難しいんですー習慣にするために大切なこと

そんなこと分かってます。でもそれができないから困っています。と思った親御さんも多いのではないでしょうか。

なぜ「習慣」にするのが難しいのかというと、それは「長い期間続けるから習慣になる」からです。
習慣の意味にもあったように、「長い間繰り返し行ううちに…」ということです。
つまり根気が必要です。

お風呂に入るのが習慣になったのはなぜでしょう。
それは、毎日入っていたからです。
お風呂に入りたくない!と駄々をこねたお子様を根気強くあやして一緒にお風呂に入り続けた結果です。
もちろんお風呂も習慣になっていない方もいるでしょう。
それは、「あぁ今日は入りたくないな〜…まぁいっか」をした結果、習慣化していないだけです。

お風呂が習慣となっている人にとって、お風呂に入ることは「好きだから」なんていう気持ちはないでしょう。
「何故風呂に入るの?」と聞かれてもなかなか答えられないのではないでしょうか。

散歩やランニングが習慣化している人も、初めのころは、「あぁ今日は行きたくないな〜」とか「今日は帰りが遅くなったから」とか「朝起きるのが遅くなったから」とか言い訳をつけてやめようかと思ったけれども、根気強く続けた結果、それをすることが当たり前であり生活の一部となったのでしょう。

つまり、「続ける」こと、「続けさせること」が習慣にするためには必要です。

では親御さんはどんなアプローチができるでしょうか。

例えば、「一緒にやってみる、やってあげる」ことです。
親御さんと一緒にやることは子供たちは嬉しいものです。
お風呂に一人で入るようになるように、タイミングを見てフェードアウトすればいいのです。

子供たちにとって最初は苦痛と感じることもあるでしょう。
「やりたくないなぁ」と思う子もいるでしょう。
その時こそ親御さんの腕の見せ所です。
・「今日はお休みして、明日はやろうね」
・「短い時間でもいいから、少しやろうか」
・「一緒にやってあげるから頑張ってみようか」
など、お子様の性格に合わせて続けられるような声かけをしてあげてください。

習慣はおそろしい

ただ私はこの習慣のおそろさを多くの子どもたちから見てきました。

マイナスだと思われることが習慣化されてしまっている場面です。
何がマイナスかは親御さんの教育方針によって変わります。

私のところに「先生、うちの子が○○で困っています」と相談に来たとしましょう。
例えば、「家に帰ってきたらゲームばかりやっています」とか「時間さえあればyou tubeばかり見ています」とか「テスト前なのに勉強をしません」とか。
これ、簡単に言えば習慣なんですよね。

長い間積み重ねてきた結果なのです。
もっと言うと、長い間親御さんが、それをさせてきて身につけてさせた習慣なのです。

家に帰ってきてゲームをやりはじめる我が子に、「先に宿題やりなさい」と言ったはいいけれども「分かってる!」と言ってゲームをやり始める。
それに対してどう対処しますか?
・「それ終わったらやりなさいよ。」「1時間だけだからね。」
・そのままにしておいて、「ねぇいつまでやっているの!」と叱る。
・喧嘩するのが面倒臭いから放置する。

これ、どれもダメですよね。
何故ダメか。「先に宿題やらせたい」という教育方針を持っているにも関わらず、それを根気強くやらせてませんよね。
それにもかかわらず、それができていない我が子に困っている。
それはそうしてきた結果なので仕方ないのです。
帰ってきたらゲームをするという習慣ができてしまっただけなのです。

そして恐ろしいのが習慣をやめるのがもっとも大変な作業です。

だって、お風呂が習慣になっている人に、「はい、今日はお風呂入らないでね」と言ったら、困りますね。
もしかしたらそれを言っていたのに、無意識でお風呂に入ってしまう人もいるかもしれません。

習慣は子育てを楽にする

ただ、この“いい”習慣を上手につけている親御さんは、子育てがとっても楽になります。
当然、習慣を身につけさせるときはものすごい労力をかけています。
でもその労力をかけた分だけ、数年後何倍にもプラスになって返ってきます。

私がよく相談を受けるのが勉強面の習慣です。

ただ、これも小学校低学年、いや幼稚園の頃から、根気強く習慣化してきた親御さんは小学校高学年頃〜中学生にかけて、ものすごく楽になってきます。
なぜなら「勉強しなさい」とか「ねぇテスト前だけど大丈夫なの?」とか言う場面がほとんどないのです。

だって勉強するのが当たり前で、机に向かうのは当たり前。
それに対して、好きとか嫌いとかそういう感情はなく、習慣なのです。

ちなみにSOBU ACADEMYに毎日通ってくれている子は1年生でも幼稚園生でも1時間平気で勉強します。
それは、毎日どんな日でも1時間机に向かう時間を設定しているからです。
もちろん勉強を嫌いになってほしくないので、「机に向かう」というのが私たちのキーワードになっています。
ですから、疲れているな〜と思えば、「今日はそこまでにして読書にしていいよ。」とかやりやすい課題に変えます。
先日は1時間経って、「はい、おしまい〜」と言ったのに、1年生の男の子と幼稚園の男の子はそこから5〜10分机に向かい続けていました。
そして「もう終わり?」と言っていました。
もちろんその子たちも初めはものの15分くらいで、集中が切れていました。
でも根気強く本人のやれること、やれそうなこと、興味のあること、にフォーカスして続けた結果がこれです。

もうこの子達は、きっと自分の力で伸びる学習の土台が整いました。

ただこれも年齢に関係なくやらないと身につかないことで、すぐには身に付かないものです。

中学生になってから、そもそも1時間机に向かえない(向かう習慣のない)子に、テスト習慣だから勉強しなさいよ、と5教科の膨大なテスト範囲の勉強を部活動など忙しい中でやれといっても無謀な話です。
ただ、その机に向かう習慣を中学生から身につけるのはなかなか大変な作業です。

ですから、私が学校現場にいた時も、現在もそうですが、低年齢期から少しずつとにかく机に向かう習慣づけをさせてきたのです。
特に低年齢期は内容は問いません。
塗り絵でもいいし、読書でもいい。机に向かうことが毎日の生活の一部になり、それが“習慣”になった時には勝ちです。

それをさせるのが難しいのであれば、ぜひSOBU ACADEMYにどうぞ。
ここでは毎日1時間のスタディタイムがあります。
あなたのお子様は毎日どれだけ机に向かっていますか?


ちなみにあるスクール生は、朝も机に向かう習慣を身につけた子もいます。
朝、散歩の習慣を身につけた子もいます。
どれもいいですよね。

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