自伸(じしん)力を養う
『自伸(じしん)力』なんていう言葉は存在しません。
しかし、私は教育や子育てを行う上ですごく大事なキーワードとしていつも心に留めています。
文字通り「自ら伸びるチカラ」です。
詳しく話し出すと止まらなくなってしまうので、詳しくは講演や個別でお話ししましょう。
教育者として行うべきは、子供たちが自分の足で前進し、困難を乗り越え、成長していく力を養ってあげることです。
そのために「教える」のです。
ただ、「教えられて」できたことよりも、「自分で」できたことの方が大きなパワーを持っています。
達成感、充実感は言うまでもありませんが、「自分でできた」ことが、さらに別のことへ転移していきます。
例えばSOBU ACADEMYではスポーツスクールで得た「できた」経験が勉強へのパワーに変わっていく子が多くいます。
その逆もいます。勉強で頑張ることを覚えた子が、苦手な運動でものすごい成長を見せることも多いです。
そう考えると、1から10まで指導者が教え込んでできたことよりも
初めの1や2を教えたり、きっかけを与えてあげることの方が重要だと言うことです。
最近では、スポーツスクールでは縄跳び月間として、縄跳びの記録向上に取り組みました。
それについてはまた別記事で書くことにしますが、家や学校でも頑張っている子がいたり、普段ならすぐに諦めてしまう子が粘り強く取り組んでくれたりするなどすばらしい姿を見せてくれました。
学校の先生も、親御さんもそうですが、“これ”がうまいと、子供はどんどん自分で勝手に伸びていきます。
そして子育てがグッと楽になります。
よくあるんですよね。
なんであのママはあんなに余裕なのに、あんないい子供が育つんだろう。(遺伝か…)
なんであの先生は、必死に見えないし帰るの早いのに、あのクラスはあんないいクラスになるのだろう。(メンバーか…)
なんで私は、こんな必死に子供に勉強教えているのに、いっこうにやる気になってくれないんだろう。(育て方間違ったか…)
私も数えきれないほど多くの先生方や子供たち、親御さんを見てきましたが、イキイキとしている子供の裏には“これ”が上手い大人がいます。
“これ”って?
最初にも言いましたが、話し出すとなが〜くなってしまうので、思いついたキーワードだけ残しておきます。
・やる気を引き出す
・外発的動機付け、内発的動機付け
・褒める、認める、叱る
・自信をもたせる
・きっかけづくり
・GRIT
・過程を価値づける
・リアルタイムで価値づける
下の記事も参考にしてくださいね。
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