子供の褒め方 5ポイント
子どもの褒め方って分からない!
どうやって褒めたら効果的なの?
そもそも褒めるのが苦手です。
そんな質問が非常に多いです。
今回は「褒める」をテーマに褒め方のポイントを伝授します!
すぐに使えるものなのでパパママ、先生方、ぜひ実践してみて下さいね。
そもそも「褒める」ではいけない
そもそも「褒める」とは何か。
それは、「行動や結果を評価すること」なのです。
この「評価する」というところが使い方によっては落とし穴になるので注意が必要です。
例えば、サッカーの試合でゴールを決めた時「すごい!」「天才!」と褒めたとします。
当然、子どもは嬉しくてもっと頑張ろう!次も点を決めよう!と頑張るでしょう。
しかし、「点を取ることがすごい」と認識した子は点を決められないとダメだとも感じてしまいます。
「褒める」行為は、結果にフォーカスして褒めがちなので褒められた子も当然結果にフォーカスして褒められたいと行動を起こすようになります。
間違っているわけではないですがこれによって、モチベーションを下げてしまったり過度なプレッシャーを感じてしまう子もいるでしょう。
これは、サッカーに限らず「テストで100点を取った」「運動会で1位だった!」も同じですね。
この「褒める」で「すごーい!」「天才〜!」と育てられると根拠の無い自信過剰な子になってしまいます。
怒られ続けて自己肯定感の低い子もよく無いですが…
どちらも望ましく無いですよね。
「褒める」と「認める」の違い
では、どうしたらいいかというと「褒める」から「認める」に変えることです。
「認める」というのはもっと大きな枠の中で広い視野の中で存在そのものを受け止めることです。
といってもよく分からないですよね。
今からそのポイントを伝えます!
「褒める」→「認める」5つのポイント!
①結果ではなく、「したこと」をそのまま認める
「今日はもう宿題やったんだね〜」
「サッカーの練習したんだね!」
「お絵かきしたんだね〜」
「プリント分けてくれたんだね!ありがとう!」
えっ?そんなことでいいの?
と思われるかもしれませんがそれでいいんです。
これは「褒めて」いるわけでは無いのですがこれをすると子どもたちは「パパママ(先生)は、私を見てくれている」と感じます。
これは非常に重要な感情です。
子どもは見てもらいたいのです。
これを繰り返すだけで子どもは自然とチャレンジする子になります。
②結果ではなく過程を認める
結果だけにフォーカスするのは得策ではありません。
そのゴールに辿り着くまでの過程に目を向けられるのがいつもそばにいるパパママや先生方のもっとも大切な役目です。
例を挙げましょう。
マラソン大会が終わった後にどう声を掛けるかです。
お子さんが1位であろうとビリであろうとフォーカスするのは、その日までの取り組みです。
もちろん結果に対して褒めていけないわけではないのでその子にとって望ましい結果であれば思いっきり褒めてあげて下さい。
でも、きちんと過程を見てあげて下さい。
ビリであっても、その日までその子なりに一生懸命練習していたのであればそれを肯定してあげなければなりません。
逆に1位であっても全く努力せずに1位であったのでれば結果だけに終始してしまったら子どもは結果が全てだと理解してしまい何事にも努力しない子になってしまいます。
③結果ではなく、子どもの頑張った部分を認める
何度も言っているように結果だけにフォーカスするのはあまり得策とは言えません。
ですので「子どもの頑張った部分」にフォーカスしましょう。
特に注意が必要なのが結果が良かった時です。
結果が良かった時ほど、大人は結果を褒めたくなります。
褒めてはいけないわけではありません。
褒めてもいいのですが頑張ったことをきちんと認めてあげることで子どももその頑張ったことに目が向きます。
例えばテストで100点だった時も「すご〜い‼︎100点やん‼︎あんた天才やね!」で終わらず、「毎日、漢字の勉強、一生懸命していたからやね!」の一言を忘れないことです。
頑張った部分が分からなかったら素直に子どもに聴きましょう!
「ねぇこの絵、どんなところを頑張ったの?」
「いろんな色を使った〜」
「そうか〜いろんな色を使ったんだね〜」
しかも、子どもの言ったことを繰り返すだけでOKです。
もちろんそれに付け加えて「○○ちゃんらしくていいね!」とか「私はこの絵好きだな〜」とか付け加えてあげるとなおいいでしょう!
④感謝やねぎらいを伝える
感謝やねぎらいの言葉も「認める」ことの大切な要素です。
「ありがとう!」
「助かったよ〜」
「○○さんのおかげで…」
私はこれを多用しています。
この言葉には先ほど言ったように「私のこと見てくれているんだ」という効果もあります。
「○○がいつも元気よく学校行ってくれているおかげでママはいつもお仕事頑張れるよ〜ありがとね!」って寝る前に言ってあげて下さい。
⑤存在そのものを認める
最後は、丸ごと認めることです。
大好きだよ!
生まれてきてくれてありがとう!
★パパママは抱きしめるなどスキンシップをとってあげるとGOOD!
意外と成長した後でもいいんですよ。
嫌がられてしまうかもしれませんが本心はそう思っていませんしそこから伝わる愛情は何にも変えられません!
先生方であれば「○○くんがクラスにいるだけでみんなが明るくなるよ」など、存在価値を感じられる言葉をかけてあげるといいですね。
気をつけたいNG行動
❶結果だけ褒める・認める
何度も言っている通り結果だけではいけません。
過程や頑張ったことをきちんと見取ってあげてフィードバックしてあげましょう。
❷他の子と比べる
頑張ったことを認めてあげたいけど
A子ちゃんはもっと頑張ってるし…
他の子と比べてはいけません。
それをお子さんに伝えることはもっといけません。
お子さんの中でどれだけ成長しているかが大切です。
私は体育の学習で跳び箱がとっても苦手なA男くんに「今、10段階のうちの1かもしれないけど2になればいいよ〜」と伝えます。
運動が得意なB男君には「今、10段階のうち7だから9を目指そう!」と伝えます。
その子によってできる度合いは違います。
この2人に同じこと(成果・努力・量など)を求めることは絶対にしません。
そして、それぞれの頑張りを同様に認めていきます。
そうすることで、それぞれがモチベーションを保ったまま次の課題に取り組んでいきます。
もちろん先生なので跳び箱の技の成果はその場では評価しますがそれだけで見てしまうのではなくそれぞれの成長度合い、過程、頑張りなどを見取って
認めてあげることの方が重要なのです。
❸ごほうびだけを与える
いわゆる「ごほうび問題」も質問が多いです。
私は、ごほうびは悪いものではないと思っています。
むしろ、頑張るきっかけとしては非常に有効です。
しかし、「褒める」と同じで「ごほうびのために頑張っている」「ごほうびがないならやらない」となってしまってはいけません。
詳しくはこちらでまた説明しています。
❹褒めた後に嫌味を付け足す
今日の宿題ていねいにできたね〜
いつもこうならいいのにね〜
一言余分ですね。
言いたくなる気持ちも理解できます。
ぐっとこらえて。
まとめ
私は、よくこんな例を出します。
もし、お子さんがテストで10点(100点満点)を取ってきたとします。
そうしたら褒めてあげて下さい。
「無理だよ。」と言われますが、まずは、間違えた90点分に目を瞑って正解した10点分を認めてあげてほしいのです。
極端な例ですができていない部分に目を向けるのは簡単ですができている部分に目を向けるのは難しいです。
だからこそ、こうやってこの記事を見てくれているやる気のあるみなさんは、できている部分に目を向けられるセンスのある大人に仲間入りしましょう!
今や、そのできてない90点を指摘され「こんちくしょう」とやる気になり頑張る子は、現代ではごく稀です。
叱り方についてはまた説明することにしましょう。
できている10点や頑張った過程を認めてもらい次は20点になるように頑張ろう!と頑張る子になった方が勉強以外の分野にもいい影響を及ぼします。
「あ〜めんどくさ〜」と思うかもしれませんが、慣れてくれば楽だし、イライラしませんし子供にも自分にもいい事しかありませんよ。
最後まで読んでくれた皆さん
共に頑張りましょう!