宿題って何のためにあるの?

新年度が始まりました。
SOBUACADEMYでも新入生はまだ宿題がない学校が多いようですが
進級した子どもたちは宿題をやり始めました。
去年より宿題が少ないとか多いとか、担任の先生や学年の考え方によっても少し違うこともありますね。
そもそも宿題は何のためにあるのでしょうか。
もちろん、「学校でやっている学習の復習」という要素はあります。
当然ですが、学校で授業をやっただけでは「理解」はできたかもしれませんが、「定着」はしません。
何度も何度も繰り返し行うことで、定着し、いつでもどんな問題でもできるようになります。
ただ、先生方が宿題に一番求めている要素は「学習習慣の確立」です。
家庭(自分)で学習する習慣をつけていくことが今後の学生生活には必須です。
私は小学校現場で10年以上勤めてきましたが、中学校でさらに成長していく子と、中学で学習の大変さにおいていかれてしまう子の1番の違いは、家庭学習習慣があるかどうかです。
そもそも、家で1時間も机に向かえない。集中できない。そんな習慣などない。
そんな子に、定期テスのために5教科のテスト勉強をやりなさいって言っても正直無理です。
ちなみに私が学校現場にいたときには、5年生までには60分学習は全員当然にしてほしいこと、その上で6年生では、どう効率的に学習をするのかを少しずつ学ばせていきます。
例えば、今週の家庭学習を提示して、やってもらいます。当然子どもたちには習い事があったり、帰るのが早い日や遅い日もあります。もしかしたら体調不良でできない日もあるかもしれません。
そういうことを考えて、月曜日にすべてやってしまうのもよいし、月・水・金でやるもよし。毎日少しずつやるのもよいでしょう。毎日コツコツが良いというエゴを子どもたちに押し付けることはしません。子供には子供の、家庭には家庭のペースがありますから、自分の学習スタイルを付けていくことがまずは大切です。
話は戻りますが、これはあくまでも「家で学習できる土台がある子」ができることです。
残念ですが、家で学習ができない子には、これはできません。
これができないと中学に行って、困る子が多いです。
ちなみに、(小学校時代に)勉強ができる子も、意外とつまずく子も多いです。
なぜなら、学校の宿題があっという間に終わってしまったり、学校でやってしまったことによって、実際に家庭学習の時間が15分なんていう子もいます。
でも中学になっていやでも1時間以上やらないと終わらないような課題が出たときに、集中できない、テレビやゲーム、スマホにすぐ気を取られてしまうなんていう子も出てきます。
今まで少しやればできてしまった学習も、当然中学になればそんな簡単にはいきません。覚えることもたくさんです。
逆に、小学校時代に成績としては、優秀の部類にない子でも、真面目に私の話を受け止めて家庭学習習慣を身につけ、基礎学習能力を身に付けてきた子が、中学でぐっと伸びる姿もたくさん見てきました。
SOBU ACADEMYでは、学習習慣の確立と基礎学習能力の育成を目指して毎日60分のスタディタイムを行なっています。
1年生も60分のスタディタイムを行なっていますが、60分学習しているわけではありません。(1年生の終わりにはそれができてしまう子がほとんどですが)
宿題等で30分程度学習したあとは、机で静かにできることを自分で考えたり選んだりして行います。塗り絵をしたり、自分の好きなプリントをしたり、パズルを行なったりする子もいます。まずはここから机に座って“何か”を行うことに慣れていくことを重要視しています。
いきなりは無理ですので6年間かけて少しずつレベルアップしていくことを目標にしています。