思いっきり転ぶ

大人気の親子運動遊び教室も2025年第1クールが終わりました。
今回も、多くの方々が参加してくれて嬉しい限りです。
毎回のように体験の方が来てくれて、そのまま入会してくれる方、次のクールを予約してくれる方がいて、大事にしていることが伝わってうれしいです。
親子運動遊び教室は、アミューズ豊田の柔道場を使って行っています。
アリーナではなく、あえて柔道場を選んでいるのには訳があります。
なぜなら、子供たちが転ぶことを恐れずに思いっきり体を動かしてほしいからです。
いや、あえて言うなら親御さんたちにも、子供たちが転ぶことを恐れずに活動をしてほしいからです。
私も親ですから、子供が転ぶかもしれないと思ったら、未然にそれを防いだり、手を差し伸べてしまいます。
でも、転ぶことも大事な経験です。
当然、コンクリートの上で転ばせる必要はありません。
ですから、柔らかい畳の上で何度も何度も転んで、手を上手に出したり、大怪我につながらないような転び方を自然と身につけたりしてほしいのです。
転ぶことを恐れて全力で走れない子にはなってほしくありません。
親子運動遊び教室でさらにすごいなぁといつも感心するのは、すばらしい親御さんの力です。
子供たちの意思を尊重して活動してくれます。
できたことをたくさん褒めてくれます。
もしお友達とぶつかったり、お友達にボールが当たったりしてしまっても上手にコミュニケーションをとってくれます。
もちろんその逆もそうです。
現代は、こういうことを避けがちです。
トラブルを未然に防ごうとします。子供たちのいざこざ(?)も大人が積極的に介入して大人が解決してしまいがちです。
失敗をしないように、転ばないように、トラブルが起きないように・・・
「転ばぬ先の杖」をすればするほど、転ぶ経験なく成長していきます。
それは喜ばしいことでしょうか。
それは本当の愛でしょうか。
親としての最大の愛、教育は、その子が独り立ちしても強くたくましく生きていけるように育てることです。
親の手を離れ、「転ばぬ先の杖」がなくなった時でも、世の中は当然転ぶことばかりです。
大人の方がイバラの道です。
そんな時、「転び方が分からない」「転んだ時の立ち上がり方が分からない」なんていう子に育ってしまってはいけません。
我が子を見て、「あぁ困ってるなぁ」と思って、すぐに手を差し伸べてはいけません。
困る機会を奪わないでください。
困る機会は大きな成長の機会です。
でも子供たち自身が上手くかないことも含めていろいろな経験をして、成長していってほしいと願うばかりです。