「身近にある」ことの強さ

「教える」ことより「学ぶ」ことの方が重要であることは言うまでもありません。
誰かから教えられることより自分で学ぶことの方が、メリットは多くあります。

でもその入り口はまずは「それ」を身近なものにすることからです。

運動において考えてみると、「鉄棒」や「縄跳び」「サッカー」などといったものをどれだけ身近なものにできるかがまずは勝負です。

サッカーは分かりやすいですよね。
サッカーボールを身近な存在にするのです。
いつでも触れるところにサッカーボールがある子と、そうでない子では大違いです。
キャプテン翼の翼くんは「ボールは友達」と言って、どこに行くのにもサッカーボールも持っていますね。
「身近」どころか、生活の一部になっています。

「鉄棒」はどうでしょう。
最近では家庭用の折りたたみ鉄棒が出始め、家に鉄棒がある子も多くなってきた気がします。
当然ですが、そういう子は、親御さんが教えなくても気付くと鉄棒にぶら下がっていて、気付くとぐるぐる回っていたりします。

学校や幼稚園の鉄棒はどこにあるでしょうか。
私も多くの幼稚園や小学校に行きましたが、昇降口の前にたくさん並んでいる学校もあれば、運動場の隅に寂しそうに置かれている学校もあります。
昼休みや下校時(お迎えの時間)はどうでしょうか。
私の子供の頃は、昇降口の目の前に鉄棒が並んでいて、下校時に鉄棒の上に座ってあーだこーだおしゃべりしていて、「早く帰りなさいよ」と先生によく言われました。
ある幼稚園では、お迎えの際の園庭開放で、鉄棒が大人気で、「ママ見て〜」と多くの子が鉄棒で遊んでいました。

かたや、鉄棒を触るのは1年のうち体育の数時間だけという子や、小学校で初めて鉄棒やりましたという子さえいます。

当然どちらがよりできるようになるかと言えばそれは明らかでしょう。

運動で例を挙げましたが、学習やその他のこともそうでしょう。
語学も同じです。
いくら英語を教えてもらってもわからないものが、英語圏の国で過ごすと習ってもいないのに自然とできるようになってくるのです。(なってくるそうです、が正しいですが。)

親御さんも、これやってほしいなと思った時にはまずはそれを考えてみるのはどうでしょうか。
「家にある」だけではなく、「引き出しから出す」という一つの行動を減らし、「見えるところ、すぐ手に取れるところに置く」というだけでも身近になります。

みなさんも実践してみてはいかがでしょうか。

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