嫌なことから逃げてしまう子〜現代の危険な大人の対応〜

大人のみなさんならよくわかると思いますが、長い人生、自分の思い通りに行くこと、楽しいことばかりではありません。
嫌なこと、やりたくないこと、思い通りにいかないことがたくさんあります。
もしかしたらそちらの方が多いかもしれません。

ということは、嫌なことにどう対応していくかが非常に重要な力となってきます。

先日のブログでは「グリット[grit]」について説明しました。



今回は大人の対応について少し書きたいと思います。

単刀直入に言うと、子供の言いなりになっていないかということです。
私も親ですからよくわかります。
子供の機嫌が悪くなると、子育てはとたんに労力を増します。
ですから子供には機嫌良くいてほしいと常に願っています。

ただ、人生と同じでそう上手くはいきません。
「宿題がいや」「この野菜は食べたくない」「今はお風呂に入りたくない」「テレビをもうちょっと見たい」「ゲームをもっとやりたい」
嫌なことから逃げようとしたり、自分のやりたいことをやろうと主張したりします。

このときどう対応していますか?
先ほども言いましたが、子供のよい機嫌を保つため(機嫌を損ねないため)には、子供たちの要求をのむことが簡単な方法です。
「じゃあ、次は頑張ってね」とか「少しだけだからね」とか…

もちろん子育ては大変です。パワーが入ります。
でも子供のことを本当に思っているならば、この程度でひるんではいけません。
むしろこの小さなことを見逃していると大きなことになってすごく大きなパワーが必要となったり、取り返しがつかなくなったりします。

例えば「めんどくさいから学校に行きたくない」と言った時、今まで「次は頑張ってね」「少しだけだからね」としていた親が急に「行きなさい」といっても聞きません。(もちろん話は聞いてあげてくださいね。裏にいろいろある場合が多々あります。)

「子供の意思を尊重する」「子供第一」「主体的」なんていう言葉がよく聞かれる現代ですが、大人がその本当の意味を取り違えて、ただ子供の言いなりになって『子育て』『教育』をしていない姿も多々見てきました。

ダメなことはダメ。
やらなければならないことはやらせる。

これは教育の基本です。しつけです。

恐ろしいことに学校教育も悪い流れになってきてしまっています。
そもそもしつけは家庭教育の範疇ですが、学校でせざるを得ない状況になっています。そしてそれを指導しようとするとあろうことか、親がそれを…。
そうして先生方も、ダメなことをダメと言い切れない状況となってきています。

嫌なことから逃げてしまう子
もしかしたら、普段から嫌なことを日頃から排除してしまっていることから生まれているかもしれません。


気づいたら、「子供が主役」ではなく「子供が王様」になっていると危険です。
家族も、学級も「子供が主役」の本当の意味を考えてみましょう。

裸の王様に育てて、社会に出たら困るのは子供たちです。

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